ディナー:クスクス ルージール@下北沢
こちらのお店は下北沢ではわりと有名のようです。下北沢はお芝居でよく行く場所なので芝居にからめて食べ歩きもよくするのですが、なんといっても下北沢はカレー激戦区の街、ほぼ毎回カレーを食べてしまうため(笑)他ジャンルにはめっきり疎いのでした
予約していたためすんなり入店。奥のテーブルの角席へと案内していただきました。
テーブルセッティング。ビニールおしぼりなところがカジュアルです。ロウソクの灯りは個人的に好きなのでうれしい。
席からの眺め
店内はそれほど広くなく、ウッディでこじんまりまとまっています。入り口側にあるカウンターの奥がキッチンになっているようです。
お皿にあるナプキンは赤のストライプ
カトラリー
全体的にすべてがカジュアル&シンプルでいい感じです。
まずは2人ともハートランド生でカンパイ
とはいえこちらはビストロ、ワインが主力です。おすすめのワインが黒板にずらりと並びます。グラスでもいろいろ飲めそうなのがうれいし♪
さてメニューですが、こちらのお店の看板料理は、店名にもあるとおりクスクス。なかでもスペシャリテは炭火子羊のクスクス。こちらはもちろん食べるとして、その前におつまみ的なものをいくつかオーダー。
わたしは新しいお店に行く前にはたいてい食べたいものの予習をするのですが、今回はサプライズでお店を知らないからそれができなかったため、友人が事前に調べてくれていて、それを聞きながら以下をオーダーしました。
まずは「エビトースト」
こちらはクスクスと並ぶほど人気らしいので迷わずオーダー。
ビストロなのにエビトースト??と、頭の中が「?」でいっぱいになりながら食べてみると…、
ウ・マーー!!
なにこれ、かなりうまいですよ?!バターがたっぷり染み込んだトーストに海老のすり身が挟まったもの。この手のものはタイやベトナム料理のイメージがあり、実際食べたこともあるのですが、こちらのはそれとはひと味違う。白、ロゼ、赤(なら軽いもの)、どのワインとの相性も抜群そうなお料理。とにかくバターの風味がすごい!これは次に来ても絶対食べたいメニューです
そしてこちらはメニューの中からわたしが食べたいと思って選んだ「サラダモロッカン」
いや〜、これ美味しいわ〜。
モロッコ風サラダというこちら、だいたい想像していた通りのお味でドンピシャ自分好み。
具はキュウリ、トマト、紫玉ねぎとシンプルながらもエキゾチックなスパイス使いがこのシンプルさを引き立てる。美味しい
ワインは白をとばして、黒板から赤のイル ド ボテ ピノノワール'13
最近、自分は赤だとピノ・ノワールが好みというのが分かり、外で飲むときはピノをいただくことが多くなりました。で、こちらは珍しいコルシカ島のピノということで、迷わずこちらにしました。香りが豊かでやっぱり美味しい友人は白だったかな?この日は自分のワインしか覚えていません、失礼!
クスクス以外のお料理を前述の2つ以外決めていなかったので、クスクスの前にもう1品ということで、お互いメニューとにらめっこ、2人とも意見の一致した「鱈のブランダード」をいただくことにしました。
で、でてきたのがこちら。ええ?予想と遥かに違う!
まず温いのに驚きました。わたしの中でのブランダードは、冷菜というか常温で出されるおつまみ的なもの。そしてこんなに量が多くなく、ポークリエットのようにパンにつけていただくスタイル。それがこのグラタン皿!
付け合わせのバゲットのスライスもけっこうもりもりです。
さてブランダードのお味はというと〜、
美味しい〜
いや〜、なんてワインに合うんだ!温かいブランダード、初食でしたがかなりイケます。オリジナルは温冷どちらかわかりませんが、わたしはどちらも好きです。温かいほうが、メインに近い感じになる気がしました。
赤の次は珍しくロゼ
というのも黒板に、クスクスにとてもよく合うと書かれていたから。それならたのまなきゃとなりますよね(笑)。
ということで、いよいよメインのクスクスの登場〜
わたしたちがたのんだのは5種類ほどあるクスクスメニューの中でいちばんオーソドックスそうな「炭火仔羊のクスクス」。サイズがS、M、Lとあり、今回たのんだのはSだったような…ちゃんと覚えていなくてすみません。ちなみにSは、たっぷりの一人前、Mは2〜3名様で、Lはみんなでワイワイ、という説明がありました。
仔羊です。
クスクスです。
味の変化にどうぞとエスニック風のペーストも提供されました。
さて、羊もクスクスも、どちらかといえば得意じゃなかったので実をいうと食べるまでちょっとビビっていました。羊は食べられるけどお肉の中では積極的には食べないほう。またクスクスはその昔、神楽坂で有名なモロッコ料理のお店で食べたときに(たぶん20年以上前)、パサパサして味がなくて美味しくないなと思ったのと、 それ以降も付け合わせっぽいので食べた感想が似たようなものだったので、どちらかといえば避けていた食べ物でしたが、
おいしーーい!!
すごくおいしい!!提供された平たいお皿にクスクスを盛り(敷き?)、その上にスープと仔羊をかけていただくとまず見た目からして最高に美味しそう〜。
ウマーー♪
まずこの出汁がたまらないです。羊というと臭みがどうしても気になってしまうのですが、まったく問題なし。そしてこれがワインにすんごく合う!
仔羊。仔牛もですが、仔がついたほうがミルキーな味でものすごく自分好み♪
そしてこれにはパンが合うよねということで、友人が自家製パンが気になっていたようでオーダー。そしたらワックスペーパーを器にこんなにモリモリ(笑)。わたしはかなりお腹いっぱいになっていたので友人に半分以上をゆだね、なんとか完食しました
そしてデザートは甘いの好きな友人が事前に調べて最初から決めていたようで、
「バナナのタルトタタン パリパリのパートフィロ仕立て クリームシャンティ添え」
タルトタタンといえば普通リンゴですよね。それがバナナでいただけるという珍しいデザートです。お皿もキュートで、目をひきました。
学生の頃にホテルのウェディングでサービスのアルバイトをしていたという友人に、きれいに取り分けてもらいました。わたしはめちゃくちゃ不器用で取り分けるのが大の苦手なので助かりましたでも写真は超ピンボケでスミマセン
ちなみにケーキの下にあるのがパートフィロ。さてお味はというと…、
甘くない。甘くないのに、美味しい。
なんて大人なデザートなんでしょう見た目はほとんどガトーショコラですが、もちろんチョコの味はしません。バナナにチョコが練り込んであるのではないんです。バナナそのものだからです。バナナをほっておくと、黒い点々がたくさんできますよね。要はそうして完熟?した黒いバナナがそのままケーキになったという感じ。なのでこれを食べると、ねっとりします(笑)。でもそれがこのパートフィロのパリパリと添えられたクリームシャンティと一緒にいただくと、そのマリアージュが素晴らしいのです。なんて計算されたデザートなんでしょう!!
値段は1200円とお高めですが、大ぶりサイズなので2人でシェアも可能。スイーツは甘くなきゃイヤ!というのでなければ、デザート好きの方はぜひ試してみてほしいです♪
デザートと一緒にコーヒーもいただきました。
淹れたてで香り高く、おいしいコーヒーでした。
ごちそうさまでした!クスクスルージール、とっても美味しくて大満足でした!いまいちと思っていたクスクスがこんなに美味しいと知ることができて、とてもうれしかったです。過去の経験から自ら訪問するタイプのお店じゃなかったので、今回こういった形で連れてきてくれた友人に感謝ですこれだから食べ歩きはやめられません。
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